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冬休み、大学受験生はどう過ごすべき?合格している人の共通点
年明けに大学受験を控えている受験生にとって、この冬休みをどのように過ごすべきか、悩んでいる人も多いのではないでしょうか。身近な人を参考にしたり、相談するのももちろん良いですが、志望校に合格した受験生たちの多くに共通している行動があれば知りたいですよね。 そこで今回は、大学受験予備校で1,000人近くの生徒を指導してきた筆者が、実際に生徒から聞いた話も交えながら、冬休みの過ごし方について紹介していきます。
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合格している人の共通点6つ
勉強計画は、自分の現状と照らし合わせて決める
生徒自身に冬の過ごし方を聞くと、「過去問を〇年分解く」、「これまでの授業の復習を終わらせる」など様々なことを話してくれます。この行動そのものは良いことですが、なぜそのように考えたのかと聞かれて、「みんなやってるから」「何となく」と答えてしまいそうな場合は注意が必要です。それなりに行う勉強は、成果もそれなりになってしまいがち。何をやるかを決めるときはぜひ、「仮に明日が本番の試験だったら、今の自分には何が足りないか」という視点で考えてみてください。すると「数学はこの分野がほぼ毎年出題されているのに苦手」、「英語の長文が長すぎて時間内に解き切れないことが多い」など、自分の課題が見えてくるはずです。目的意識を持つことが大切ですね。
実際、「この分野を固めるために、まずはこのテキストをやります。」「一通りやり直したので、これからは過去問を解きます。」など、理由を合わせて説明できる生徒は、受験で成功することも多いです。もし自己分析が苦手な場合は、学校や予備校の先生にアドバイスをもらっても良いでしょう。
アウトプットを意識した問題演習をする
冬休みの時期は、入試本番で得点するための実践力、解答力をつけていく必要があります。頭でわかっていても、実際の問題では解けないということが無いようにしなければいけません。ですから、インプットよりもアウトプットする機会を多く取ることが大切で、冬期講習が夏期講習と比べて講義よりも問題演習の時間を長く取っているのはこういった理由からです。
こう聞くと難しい話ではないと思いますが、生徒の話を聞くと、行動が伴っていないことが多くあります。
例えばわからない問題があったとき、「答えを見て、納得できたら終わり」というやり方では、アウトプットができていません。成績を伸ばす生徒は、答えを理解したら、その後に自分の力だけで解くことができるかを必ず試しているので、ノートやテキストへの書き込みの跡が大量にあります。
これまで受験した模試の見直しや授業の復習など、やるべきことが多くなってくると消化することに手いっぱいになりがちですが、アウトプットの意識があると、実力の伸びを実感できるはずです。もし問題が選択式で解答記述の必要がない場合は、答えを選んだ理由を書き出してみても良いですね。
基礎に戻ることを恐れない
前述したように、冬休みは入試本番を意識した演習をしっかりと積みたいところです。しかしこれは、難しい問題だけを解かないといけないという意味ではありません。
例えば、過去問に取り組んだとしましょう。その際、基礎的な事項を忘れていたり、理解できていないことに気づいたら、どうするべきでしょうか。焦りの気持ちからか、そこから目を背けてしまっている生徒も少なくありません。ですが、そんなときこそ一旦立ち止まり、基礎に戻って見直すことが大切です。
「過去問をやってみたけどあまりできなかった…」と報告に来た生徒に話を聞いてみると、間違えた問題の見直しがすっかり抜けているということが多くありました。普段は復習が大切とわかっている場合でも、受験が目前の時期になると、つい採点結果に一喜一憂して終わってしまいがちです。
受験当日までに弱点がわかってよかったという前向きな気持ちを持つようにしたいですね。復習の際は、1学期や夏休みに使ったテキストやノートなども活用しましょう。急がば回れということわざもあるように、基礎の見直しが結果的に実力に繋がります。
朝型の生活リズムを死守する
年明けの共通テストを始め、本番の試験時間は朝です。試験が開始する9時頃には、頭がフル回転する生活リズムをこの時期から作っておきましょう。
生活リズムは一朝一夕で整うものではありません。特に学校が休みになる現役生は注意が必要です。夜更かしが続いて体調を崩し、貴重な冬休みの時期に勉強できなくなってしまったということも絶対に避けたいですよね。勉強のためであっても、基本的に睡眠時間は7~8時間程度確保し、0時までには就寝することをおすすめします。
とはいえ、つい寝る前にダラダラとスマホをいじってしまうという悩みがある人もいるのではないでしょうか。そんな時は、自分でルールを決めてみましょう。
合格した生徒に話を聞いたところ、多かった方法は「帰宅したら、家族にスマホを預かってもらう」、「1日の中でスマホを触れる時間を決めておいて、それ以外は電源を切る」でした。
ルールを守れたという小さな達成感は、自分への自信にも繋がるはずです。
勉強以外の行動もルーティン化しておく
「冬休みは、ご飯とお風呂とトイレ以外は全部勉強する!」と意気込んでいる人も多いかもしれません。
そのやる気は素晴らしいのですが、結果的にダラダラと机に向かう時間だけが増えて、あまり勉強が捗らなかったという経験はありませんか。人の集中力は、思っているよりも長くは続きません。それにも関わらず、形だけ勉強し続けることにこだわり過ぎてしまうと、できなかった時の挫折感に繋がってしまうこともあります。
対策として、毎日の生活にちょっとしたルーティンを取り入れて、うまく気分転換できる方法を見つけてみましょう。
例として、犬の散歩や、家事の手伝いなどがあげられます。ポイントは、ほぼ決まった時間に、なるべく短時間でできることをルーティンとすることです。すっきりとした頭でまた勉強に向かえば、結果的に集中できる時間を増やすことができますね。生活リズムを一定に保てる、メンタルが安定するというメリットもあります。
メリハリがつくのであれば、息抜きの日を作っても良い
「受験生に盆と正月はない」という言葉もあるように、イベントごとは絶対に我慢するべきと考える人もいるでしょう。しかし、息抜きの日があることは一概に悪いとは言い切れません。楽しみを作ることが、その日まで勉強を頑張ろうというモチベーションに繋がるタイプの人もいるからです。
実際に、「私はこの日以外は全部頑張ると決めているから、〇〇に行きます!」と私に宣言して、見事に第一志望合格を勝ち取った生徒も決して珍しくありません。
もちろん、合格してから思いっきり楽しみたいと考える人や、勉強のリズムを壊したくない人は必ずしもそのようにする必要はありません。大切なことは「受験生だから」という理由だけで決めたり、誰かに強制されるのではなく、自分と向き合ったうえでどのように過ごすかを自己決定することです。
さいごに
どのように冬休みの時期を過ごせば良いか悩むのは、受験を成功させたいという思いが強いからこそです。今回紹介した冬休みの過ごし方を参考にし、有意義な時間を過ごしてほしいと思います。
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