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内申点ってどれくらい重要?内申点が重要視される試験方式を比較

内申点ってどれくらい重要?内申点が重要視される試験方式を比較

「大学受験に備えて内申点対策はした方がいいの?」「自分は内申点が高くないけど、大学受験で不利になる?」と、大学受験における内申点がどれくらい大切なのかいまいちピンと来ていないことも多いと思います。 内申点対策はいつからすればよいのか?内申点が重視されるのはどの入試方法なのか?受験直前に「やっておけばよかった…!」と後悔しないように、大学受験における内申点について詳しく解説します。

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そもそも内申点とは?

大学を受験するとき、選抜方法に関わらず調査書を大学に提出します。

その調査書に書かれていることの一つが内申点。評定という言われ方もし、内申点とほぼ同じ意味で使われます。調査書には内申点の他、欠席日数や課外活動について記載されており大学はこの調査書で受験生の情報を知ります。

調査書を提出する理由の1つは「大学受験資格の確認」のため。欠席の状況や必要な単位がとれているかなどを確認し、高校卒業見込みであることを確認しています。

内申点は「定期テストの結果」「提出物」「出席日数」「授業態度」などを元につけられ、中でも定期テストの点数は内申点を大きく左右する要素です。

大学入試に内申点は関係ある?ない?

大学入試に内申点は関係があります。

ただ、すべての入試方法で内申点が最重要ということはありません。どの選抜方法をとるかによって内申点の重要度は大きく異なるので、まずは自分がどの入試方法を選択するかを確認しましょう。

どの入試方法で受験をするのか決まっていない場合は、まずは次の項目で大学入試の選抜方法を見ていきましょう。


大学入試で選べる3つの試験方式

大学入試には主に3つの入試方法があります。

・総合型選抜(旧AO入試)
・学校推薦型選抜(旧推薦入試)
・一般選抜(旧一般入試)

それぞれの選抜方法において、内申点がどう関係するのか詳しく解説します。

総合型選抜(旧AO入試)

総合型選抜は約8割の大学が取り入れている選抜方法で、次のような入試制度です。

・大学の「アドミッションポリシー」に合致する生徒を採用する
・面接や小論文での審査が主
・内申点の影響は増加傾向

アドミッションポリシーとは、大学が求める学生像のことです。大学がどんな学生に来て欲しいかを基準に生徒を選抜します。どちらかと言えば、学力よりも生徒の「人物像」「将来性」「学習意欲」を重視しています。

試験方法は面接や小論文、書類審査が主ですが、大学によって大きく異なるのも総合型選抜の特徴。大学によって「グループディスカッション」「個別面接」「プレゼンテーション」「筆記試験」など試験内容は様々です。

これと同じく出願条件も様々。大学によっては内申点を含め調査書の成績を出願要件としていることもあります。

総合型選抜の前身となるAO入試は「学力以外」の生徒の魅力をみるための試験でした。しかし、2020年の教育改革の影響で、総合型選抜においても何らかの形で学力をはかる傾向があり、実際に内申点が重視されたり小論文や面接で知識を問われる場合があるので、受験校の出願要件は必ず確認しておきましょう。

学校推薦型選抜(旧推薦入試)

総合型選抜と似ていますが、こちらは学校からの推薦をもらって出願できる、次のような入試方法です。

・学校から推薦してもらうことが必須
・面接や小論文での審査が主
・内申点の影響が大きい

学校推薦型選抜は、調査書による推薦がメインとなる入試方法です。公募推薦と指定校推薦の2種類がありますが、いずれも学校の成績や課外活動が重要視されます。

大学によって出願できる条件が異なり「全体の評定平均が3.5以上」など指定されていることが多く、これを満たしていないと推薦がもらえません。

他にも課外活動の実績など出願条件を定めている大学があるので、必ず高1の段階で確認しておきましょう。

一般選抜はほとんど内申点は関係ない

共通テストや各大学の個別試験の結果を元に合否が決まるのが一般選抜です。

・入試の点数でほぼ合否が決まる
・内申点の影響はほとんどない

一般選抜で合否を左右するのは基本的に入試の点数のみです。本番で合格点がとれればいくら内申点が低くても合格可能。一発逆転ができるのが一般選抜です。

今後一般選抜で内申点が加算される可能性も…?

2020年の教育改革以降、一般選抜でも内申点を評価していこうという流れがあります。

例えば合格点ボーダーの受験生が複数いた場合、これらの生徒の内申点を数値化し、それを加味して合否判定をする大学もあります。2022年現在、このような大学はまだ少数派ですが今後増えていく可能性もあり注目していきたいところです。

また、後から「知らなかった」と後悔しても遅いので、一般選抜の場合でも、自分の志望校はどれくらい内申点の影響があるのかを確認しておいた方がいいでしょう。

受験方法が決まっていない人は内申点対策も必須

内申点対策は高1から始める必要があるため、自分の受験方法は早めに決めておきましょう。

ただ、「高1だしまだわからない!」という人も多いでしょう。まだ決まっていない人は、入試が近くなってきたときにどの入試方法でも選べるように、早くから内申点対策をしておいた方がよいでしょう。

たとえ一般入試を選んだとしても、内申点対策として定期テストに力を入れたりすることは結果的に自分の学力になりますから損することはありません。


内申点対策は高1から!

内申点で大きな比重を占めるのは定期テストです。

対象となるのは高1の定期テストからなので、毎回のテストで高得点を狙うようしっかり取り組んでおきましょう。学校の勉強をコツコツと積み重ねておけば、受験の基礎が身に着くので受験勉強も効率的に進められます。

当たり前のことをしっかりこなせば内申点は上がる

欠席が少ないようにする・提出物を期限内に出す、など当たり前のことを当たり前にこなしましょう。

提出物はよほどのことがない限りきちんと期限内に出すようにします。また期限を守ればいいということではなく、提出物の中身も自分なりの工夫が見えるようにし中身も充実させましょう。

プラスになる課外活動

課外活動は内申点にプラスになります。課外活動とは次のようなものです。

・委員会活動
・部活動
・ボランティア活動
・留学
・資格取得
・外部検定試験

「県大会でベスト〇位以上」など、記載できる課外活動は大学によって異なります。いつ取得した資格かによって記載ができるか変わることもあるので確認が必要です。

ただし、最も内申点に影響するのは定期テストの点数など日々の態度です。課外活動はあくまでもプラスなので、余裕があれば取り組みましょう。

まずは自分がどの方法で入試に挑むのかを決めよう!

3つの入試方法の中で学校推薦型選抜は内申点対策が必須です。総合型選抜あるいは一般選抜で入試に挑む予定であれば、内申点の影響は小さいのでそこまで重要視せずとも大丈夫でしょう。

ただ、大学によって影響度は違いますから必ず要件を確認しましょう。そしてどの入試方法を選択するのであっても内申点は高い方が自分にとって有利です。

しっかりと重要度を認識しつつ、定期テストの点数を高得点でキープするように努めるなど、内申点を上げる努力をしていくのがおススメです。



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