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大学受験の小論文対策【勉強法やおすすめ参考書6選も】
大学受験の小論文について学校で学ぶ機会は少ないですよね。 他の科目に比べて小論文の対策が遅くなってしまい、不安を感じている受験生も多いことでしょう。 今回は大学受験の小論文の基本情報と小論文を書くうえで必ず押さえておきたいポイントや勉強法、おすすめの参考書まで詳しく解説します。 小論文に対する苦手意識や不安を減らし、自信を持って小論文に臨みましょう。
- 目次 -[非表示]
- 大学受験の小論文とは?
- 大学受験の小論文は大きく分けて4種類ある
- ①課題文を読んで書く
- ②与えられたテーマについて書く
- ③図表やグラフを読み取って書く
- ④志望理由について書く
- 大学受験の小論文には決まった型がある
- ①序論:意見の主張や問題提起
- ②本論:自分の意見が正しいことを説明
- ③結論:まとめ
- 大学受験の小論文を書くときの必須ポイント4つ
- ①正しく表現する
- ②文字数を守る
- ③文末は言い切る
- ④一般論ではなく自分の意見を書く
- 大学受験の小論文対策の勉強法
- ①志望大学の出題傾向を知る
- ②模範解答を読み込む
- ③設計図を作る
- ④演習→添削を繰り返す
- ⑤基礎知識についてのアンテナを張る
- 大学受験の小論文対策におすすめの参考書6選
- ①改訂版 何を書けばいいかわからない人のための 小論文のオキテ55
- ②大学入試 小論文をひとつひとつわかりやすく。
- ③採点者の心をつかむ 合格する小論文
- ④全試験対応! 直前でも一発合格! 落とされない小論文
- ⑤まるごと図解 面白いほど点がとれる!小論文
- ⑥2023年受験対策全国大学小論文入試出題内容5ヵ年ダイジェスト
- 大学受験の小論文は演習と添削を繰り返して対策しよう!
大学受験の小論文とは?
小論文は「小さい論文」と書きます。自分の意見や主張を論理的に示すのが小論文です。
作文や感想文は自分の思ったことを書けば良いですが、小論文は読み手が納得するように自分の意見の根拠や理由を論理的に書く必要があります。
大学受験の小論文は大きく分けて4種類ある
大学受験の小論文は大学や学部によって出題形式が異なります。過去問で出題形式を確認して対策しましょう。
①課題文を読んで書く
比較的長い文章を読み、設問や課題文に対する自分の意見を述べます。課題文を要約する設問があったり、学部によっては課題文が英語だったりします。
課題文が長いため自分なりに課題文にマークを付けながら読む等、効率的に速く読む練習が必要です。
②与えられたテーマについて書く
「~について自分の考えを述べよ」と、テーマだけを与えられる小論文もあります。
指定されたテーマに対する知識がなければ、書き始めることすらできないことも。
日頃から志望する学部に関するニュースや社会問題等に触れて情報を集めておきましょう。
知識を集めるだけでなくニュースを見て自分の意見を持つ習慣を付けることが大切です。
③図表やグラフを読み取って書く
図やグラフから読み取れることを正確に分析して論理的に伝えます。
理系学部や看護、教育、福祉など大学入学後にデータ分析が必要な学部で出題される場合が多いです。
グラフを読み取るだけでなく、読み取った結果を論理的に伝える表現力も大切です。
④志望理由について書く
志望動機だけでなく大学入学後に学びたいことや卒業後の進路等についても書きます。
志望大学の案内書やホームページを読み込み、理想とする学生像を理解しておきましょう。
自分の核となるものを決めてブレないように書き進めることがポイントです。
大学受験の小論文には決まった型がある
小論文は三段構成。序論、本論、結論の順番に書き進めることで読みやすく説得力のある文章になります。
①序論:意見の主張や問題提起
まずは何について論じる文章なのかを明確に示します。自分の意見や主張、問題提起を簡潔に書きましょう。
課題文を引用する場合は「」を使って書きます。課題文を自分の考えた文章のように書いてしまうと減点対象になることも。
②本論:自分の意見が正しいことを説明
小論文のキモとなる部分が本論です。自分の意見や主張が正しいことを、客観的な事実や証拠を基に説明します。
読み手を説得させるつもりで書きましょう。
自分の意見とは違う視点も含めると内容に厚みが出ます。
問題提起をした場合は解決策を具体的に書きましょう。
③結論:まとめ
序論で書いた自分の意見や主張を再度書きます。
まとめとなる部分なので曖昧な表現はNG。簡潔にまとめましょう。
大学受験の小論文を書くときの必須ポイント4つ
大学受験の小論文には押さえておくべきポイントがあります。4つのポイントを守らなければ減点対象になる場合も。
①正しく表現する
正しい日本語を使わないと読み手は読みにくさを感じてしまいます。
「てにをは」を正しく使えているか、主語と述語は合っているか、「です・ます」と「だ・である」が混同していないか等基本的な日本語のルールを徹底しましょう。
話し言葉や体言止め、倒置法等は小論文にはNG。「!」や「?」といった記号も使えません。
書ける漢字はなるべく使うことも大事。ひらがなが多いと締まりのない文章になってしまいます。
②文字数を守る
指定された文字数の90%は書きましょう。
文字数が足りないからと言って同じことを繰り返したり、無駄が多く長い冗長表現をしたりしてはいけません。
序論は全体の10~15%、本論は60~80%、結論は10~15%を目安に書くとバランスが良いですよ。
③文末は言い切る
「~と思う」や「~だろう」等の曖昧な表現は自信のない印象に。文末は「~である」とハッキリ言い切ることが大切です。
ただし、「~である」が連続すると読みにくいので、「~だ」「~と考える」等文末のバリエーションをいくつか持っておくと◎。
④一般論ではなく自分の意見を書く
自分の体験から生まれた意見や、適切で具体的な事例を書きましょう。
課題文やテーマに対して当事者意識を持つことで説得力のある小論文に。
一般論だけを書き連ねても内容は薄くなってしまいます。
問題提起をした場合、解決策は具体的なだけでなく現実的であることも重要です。
大学受験の小論文対策の勉強法
小論文はたくさん書いて添削してもらうことが重要ですが、書く前の準備も多くあります。特に設計図は大切なのできちんと押さえましょう。
①志望大学の出題傾向を知る
まずは志望大学の過去問から出題傾向を掴みましょう。
小論文のテーマや指定文字数は大学や学部によって大きく異なります。
過去問を公開していない場合は、学校や塾の先生に相談すると卒業生の残した資料を見せてもらえることも。
出題方式は急に変わることもあります。過去問に沿った対策をメインにしつつ他の出題形式も一通り挑戦しておくとベスト。
②模範解答を読み込む
過去問や小論文模試、問題集の模範解答を読み込み、序論・本論・結論の小論文の型を身に付けます。
小論文に適した日本語の表現や解答用紙の使い方なども模範解答から学べます。
文末のバリエーション等も意識して読むと◎。何事も最初は正解を真似することから始めましょう。
③設計図を作る
小論文はいきなり書き始めてはいけません。設計図を作ってから書くことで重複や意見のブレを防げます。
まずは自分の意見と根拠となる理由、具体例や経験、課題文や資料から読み取れるデータ等を箇条書きで思いつく限り書き出します。
意見と理由は必ずセットで書き、意見をきちんと裏付ける理由になっているかをチェック。
箇条書きの中から首尾一貫した文章になるように記載する順に番号をつければ設計図の完成です。
もちろん書き出したものを全て含める必要はないので取捨選択を。
④演習→添削を繰り返す
小論文はとにかく書いてみることが大切。
たくさん書くことで設計図を書くことに慣れ、表現のバリエーションが増えていきます。
課題文を読んだり文字を書いたりする速さもレベルアップするでしょう。
書いたものは必ず添削してもらうことが最重要ポイント。学校の現代文の先生や塾の講師に添削してもらい、OKが出るまで何度でも書き直します。
第三者に読んでもらうと自分では気付かない日本語のミスや論点のズレを発見できることも。
⑤基礎知識についてのアンテナを張る
ニュースや新聞はできるだけチェックして知識量を増やしておきましょう。
自分の意見も考えることがポイント。些細なことでもスマートフォンのメモ等に残しておくと役立ちます。
大学入学後に学ぶような深い知識は必要ありませんが、志望学部に関する基本的な知識は持っておきたいもの。
過去問からどれくらいのレベルの知識が必要かをチェックしておくと安心です。
大学受験の小論文対策におすすめの参考書6選
初めて小論文を勉強する人は参考書を1冊読んでみましょう。小論文の基本的な書き方を詳しく学べます。
模範解答が多く掲載されている参考書がおすすめ。
①改訂版 何を書けばいいかわからない人のための 小論文のオキテ55
初めて小論文に取り組む人におすすめの1冊。
良い答案と悪い答案を比較できるので、どこをどのように直せばより良くなるのかがわかりやすく掲載されています。
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②大学入試 小論文をひとつひとつわかりやすく。
100ページ程の参考書なので練習問題をしなければ2時間前後で読み終わります。
基本練習問題が豊富なので学びながらアウトプットできますよ。
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③採点者の心をつかむ 合格する小論文
自分の体験談を軸にした小論文の書き方を解説しています。
第5章では「今さら聞けない小論文の質問集」として気になる質問に筆者が踏み込んで答えています。
小論文の勉強をこれから始める人は第5章から読むのもおすすめ。
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④全試験対応! 直前でも一発合格! 落とされない小論文
小論文には「12の超重大ミス」があるとし、このミスを避ければ合格ラインに到達するという内容。
小論文をどう書くかというよりは、減点されないためにはどうすれば良いかを教えてくれます。
小論文の基礎を理解し何回か演習を重ねた人におすすめ。
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⑤まるごと図解 面白いほど点がとれる!小論文
小論文指導の第一人者である著者によるノウハウ満載の1冊。
図解なので理解しやすく、小論文対策を網羅的に扱っているので1冊持っておけば安心です。
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⑥2023年受験対策全国大学小論文入試出題内容5ヵ年ダイジェスト
5年分の過去問が掲載されているので、傾向を掴むのにピッタリ。
同じ学部であれば大学が違っても出題の傾向は似てくるので、たくさん演習したい人におすすめ。
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大学受験の小論文は演習と添削を繰り返して対策しよう!
大学受験の小論文は、序論、本論、結論の三段構成で自分の意見を論理的に述べます。
正しい日本語を使う等小論文の作法をきちんと守って。
日頃から時事問題や志望学部で出題されやすいテーマについて関心を持ち知識を蓄積しておきましょう。
小論文はたくさん書いて毎回添削してもらうことが大切。
読み手が納得するような小論文を目指しましょう。
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