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「共通テスト利用」と「一般入試の違い」について徹底解説

「共通テスト利用」と「一般入試の違い」について徹底解説

本記事では、 「一般入試ってなに?」と「共通テスト利用との違いは?」など疑問を持つ方向けに それぞれの制度の違いや特徴を解説しています。 これから大学受験を控えるみなさんはぜひ参考にしてみてくださいね。

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そもそも共通テストって何?

「共通テスト」や「共テ」と呼ばれるテストは、正式には「大学入学共通テスト」というものです。

2020年度まで実施されていた「大学入試センター試験」が、2021年度に名称やその中身とともに改変したものになっています。

「センター試験」はマーク式で行われていた一方で「共通テスト」は記述式・論述式の問題が増え、より深い知識の理解や理論的思考・判断力などが求められるようになりました。

「共通テスト」は「センター試験」と同様に、国立大学の1次試験として実施されるとともに、私立大学の選抜方法の一つとして利用されています。


共通テストと私立大学一般入試の違いは?

「共通テスト」と私立大学の一般入試の違いは大きく分けて「科目数」と「日程」の2つが挙げられます。

まず科目数では、共通テストは6教科30科目が用意されている一方で、私立大学一般入試では2教科や3教科の実施をする学校がほとんどです。

教科/科目数
共通テスト
国語/国語
地理歴史/日本史A・B、世界史A・B、地理A・B
公民/現代社会、倫理、政治・経済、倫理・政治・経済
数学/数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学Ⅰ・A、数学Ⅱ・B、簿記、会計、情報関係基礎
理科/生物基礎、化学基礎、物理基礎、地学基礎、生物、化学、物理、地学
外国語/英語、ドイツ語、フランス語、中国語、韓国語
私立大学一般入試
例)英語・数学・理科
  英語・国語・社会

また、日程についても、共通テストは1月中旬に一斉に実施されるため1年に一度しか受験することができませんが、私立大学一般入試は大学ごとに試験日が設定されているため、日程が異なれば複数校受験することができます。

私立大学志望の場合は共通テストを受けなくても良い?

「大学入学共通テスト」は国立大学を志望する場合、特に一般入試では1次試験として実施されるため受験が必須となります。

また、国立大学の総合型選抜・学校推薦型選抜の場合には、大学によっては受験が必須になることもあります。

私立大学の一般入試の場合は基本的に各大学が独自に作成した試験を実施するため、共通テストの受験は必要ありません。

しかし、私立大学入試に「大学入学共通テスト利用入試」で出願・受験する場合には共通テストの受験が必要になります。

そのため、教科数・科目数などに違いはあるものの国立大・私立大ともに共通テストの受験が必要になる場合があるのです。

共通テストを全科目受ける必要はある?

先にも説明したように、私立大学の一般入試のみで出願する場合は共通テストの受験は必要ないため、全ての方が必ず受験しなければならないというわけではありません。

しかし、国立大を受験するにしても、私立大の「大学入学共通テスト利用入試」で出願・受験する場合にも、大学や受験方法によって必要になる科目や単位数に違いがあるため、受験要項をしっかり読んで必要な科目を対策・受験できるように気を付ける必要があります。

『大学入学共通テスト利用入試』とは?

一般入試との違いは?

ここからは、私立大学の「一般入試」と「大学入学共通テスト利用入試」の違いについて解説していきます。

まず、私立大学一般入試とは、各大学が独自に作成したテストを主に現地で受験する入試方式です。
こちらは共通テストを受験する必要はなく、受験生それぞれが志望する大学・学科に出願し受験日に合わせて現地に足を運ぶ必要があります。

一方、「大学入学共通テスト利用入試」とは、共通テストの得点だけ、または共通テストの得点と各大学が実施する小論文などの独自試験との組み合わせによって合否が決まる試験です。


「単独型」と「併用型」

「大学入学共通テスト利用入試」には、「単独型」と「併用型」があります。

「単独型」とは、共通テストの成績だけで合否が決まるもののことを指します。
必要な共通テストの教科・科目の共通テストを受験し、その点数を各大学が問い合わせることで合格・不合格が決定する方法です。

「併用型」とは、共通テストの成績に小論文など大学独自の入試を組み合わせ、その両方の成績によって合否が決定する方法のことを指します。

単独型の場合も、併用型の場合も共通テストで必要になる科目数や受験必須科目が定められている場合があるため、出願する際に注意が必要です。

また、併用型の場合は配点の割合などに各大学独自の基準がある場合があります。

共通テストにも「大学入学共通テスト利用入試」にも出願する際には募集要項をよく読んで必要科目を必ず受験できるように気をつけましょう。

大学入学共通テスト利用入試のメリット

大学入学共通テスト利用入試には、いくつかのメリットがあります。

基本的に一般入試では、1つの大学につき1回試験を受けなければいけません。
しかし、大学入学共通テスト利用入試の場合には1回の試験で複数校出願し、受験することができます。

また、単独型の場合は共通テストの成績のみで合否が決定するため、わざわざ入試のために志望校や受験会場に足を運ぶ必要がありません。
そのため、日本全国どこの大学でも受験しやすくなるのもメリットのひとつです。

大学にもよりますが、大学入学共通テスト利用入試の方が一般入試よりも受験料が安くなる場合もあります。

大学入学共通テスト利用入試のデメリット

大学入学共通テスト利用入試には、メリットの反面、デメリットもいくつかあります。

まず1つ目は、受験科目の絞りにくさです。
大学によって受験に必要な共通テストの教科や科目数が異なるため、受験科目が絞りにくく対策もしにくくなります。

また、2つ目は倍率の高さが挙げられます。
大学入学共通テスト利用入試は受験のしやすさから受験者が多くなる傾向にあります。
しかしその一方で、募集人数が少ない傾向にあるため、その結果倍率や難易度が高まってしまいます。

大学入試共通テスト利用入試で気を付けることは?
大学入試共通テスト利用入試で何よりも大切なことは、「早めに志望校を決めること」です。

受験する大学によって大学入試共通テスト利用入試に必要な教科や科目数、また合格基準点や募集人数が大きく異なるため、対策のために早めに募集要項をチェックする必要があります。

早いうちから対策を行うためにも、早めに志望校を決める必要があるのです。

また、一般入試だけでなく、共通テスト受験の対策を行う必要も出てきます。
共通テストの出題傾向や回答方法に慣れ、共通テスト本番で高得点をとるために過去問や塾などの共通テスト対策講座をチェックすることも忘れずにしてください。

よくある質問 / Q&A

最後に、大学受験における「共通テスト利用」と「一般入試」の違いについてよくある質問(FAQ)を以下にまとめました。

Q: 共通テスト利用とは何ですか?

A: 共通テスト利用とは、大学入学共通テスト(旧センター試験)の結果を活用して、大学に出願し、入試を受ける方式です。共通テストの成績を基に、大学の選抜が行われます。

Q: 一般入試とはどのような試験ですか?

A: 一般入試は、大学が独自に設定した試験や選考方法で、受験生の学力や適性を評価する試験です。大学ごとに異なる試験科目や形式があります。

Q: 共通テスト利用のメリットは何ですか?

A: 共通テスト利用のメリットは、全国一律の試験であり、複数の大学に共通の試験結果を使用できる点です。また、複数の大学に出願できるため、選択肢が広がります。

Q: 一般入試のメリットは何ですか?

A: 一般入試のメリットは、大学独自の試験問題や形式での評価が受けられる点です。特定の科目や試験形式に特化して準備できるため、志望校の入試に合わせた対策が可能です。

Q: 共通テスト利用のデメリットは何ですか?

A: 共通テスト利用のデメリットは、共通テストの結果だけで合否が決まる場合が多いため、試験当日のパフォーマンスに大きく依存する点です。また、大学によっては追加の試験や面接が必要な場合もあります。

Q: 一般入試のデメリットは何ですか?

A: 一般入試のデメリットは、大学ごとに異なる試験科目や形式があるため、対策が複雑になりやすい点です。また、試験日程が重なると、複数校の試験に対応するのが難しくなります。

Q: 共通テスト利用の出願方法は?

A: 共通テスト利用の出願方法は、共通テストの結果をもとに、各大学の指定する方式で出願します。多くの大学では、オンラインでの出願が一般的です。

Q: 一般入試での出願方法は?

A: 一般入試の出願方法は、大学ごとに異なりますが、一般的には大学のウェブサイトや郵送で出願書類を提出します。試験日程や科目の詳細も各大学の指示に従う必要があります。

Q: 共通テスト利用と一般入試の併願は可能ですか?

A: はい、共通テスト利用と一般入試の併願は可能です。多くの受験生が共通テスト利用と一般入試の両方に出願し、合格の可能性を高めています。

Q: 共通テスト利用での勉強法はどうすればよいですか?

A: 共通テスト利用での勉強法は、共通テストの過去問や模試を活用し、出題形式や傾向に慣れることが重要です。また、幅広い科目に対して均等に対策することが求められます。

大学受験に『大学入学共通テスト利用入試』という選択肢

いかがでしたでしょうか。

大学入試共通テスト利用入試では、現地に行く必要がありません。
そのため、第一志望校に向けて勉強時間を割きたい、「滑り止め」の大学の受験や対策に時間を取られたくないという方におすすめです。

大学入学共通テスト利用入試を受験する際には、何よりも早いうちから募集要項を読んで対策や出願をすることが大切です。

笑顔で春を迎えるために、大学受験に「大学入試共通テスト利用入試」という選択肢も加えてみてはいかがでしょうか。


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